PDF を作成したいときに LibreOffice であればメニューから「PDFとしてエクスポート」を選択、ウェブページであればブラウザの印刷メニューより「ファイルに出力する」を選択すれば、キュメント、Webページを PDF として出力することができます。しかしITエンジニアであれば、コマンドラインから一括してウェブサイトをPDF化したいとか、Linux の /usr/share/ 配下にある HTML ドキュメントを PDF にまとめたいなどの要求があると思います。wkhtmltopdf は、コマンドラインから html を入力ファイルにして pdf を作成してくれるツールです。
$ sudo apt install -y wkhtmltopdf
ローカルのhtmlファイルをpdfに変換
$ wkhtmltopdf input.html output.pdf
ローカルのtextファイルをpdfに変換 (拡張子はtxtにする必要あり, 日本語非対応)
$ wkhtmltopdf input.txt output.pdf
ウェブサイトを pdfに変換
$ wkhtmltopdf https://sitename/ output.pdf
ウェブサイトのJavaScript を無効にしてpdfに変換
$ wkhtmltopdf --disable-javascript https://sitename/ output.pdf
ウェブサイトを A3 の横向きでpdfに変換
$ wkhtmltopdf --page-size A3 --orientation landscape https://sitename/ output.pdf
wkhtmltopdf パッケージには、wkhtmltoimage という html から画像ファイルを出力してくれる wkhtmltopdf と同じ使用方法のコマンドも含まれている。
$ wkhtmltoimage input.html output.png
$ wkhtmltoimage input.txt output.jpg
$ wkhtmltoimage https://sitename/ output.png