LinuxをUSBメモリーにインストール

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Ubntuをインストールするためには、付録のDVDを光学ドライブにセットしてマシンを起動すればよいのですが、ノートPCだけしか持っていなく光学ドライブが付属されていないなという人も多いかと思います。

しかしUSBメモリー、SDカード/リーダーなら持っている人も多いのではないでしょうか?今回はUSBメモリーにLive USBを作成して、さらに別のUSBメモリーにUbuntuをインストールする方法を紹介します。

まずは、https://www.ubuntulinux.jp/ よりISOイメージ(ubuntu-ja-20.10-desktop-amd64.iso)をダウンロードします。ここでは、Ubuntu20.10を元に紹介しますが他のディスとビューションのISOでも構いません。

「アクティビティ」画面で「USB」と検索し「ブータブルUSBの作成」を起動します。「書き込み元のディスク(.iso)」にダウンロードしたISOファイルを指定して、「使用するディスク」には差し込んだUSBが表示されるので、「ブータブルUSBの作成」をクリックするだけでLive USBが作成できます。

BIOS画面で、USBメモリーから起動するように設定して起動すればLive DVD と同じように扱えます。このLive USB をそのまま利用しても良いですが、ディスクがread only でマウントされているのでホームディレクトリにファイルを保存していても電源をOFFするとデータが消えてしまいます。Live USB起動中に、別のUSBメモリーを刺してそのUSBメモリーにインストールしてみましょう。

Ubuntuの通常インストールと同じですが注意すべき点が有ります。

・インストールの種類で「それ以外」を選択してUSBメモリーにパーティションを作成します。
・USBメモリーのパーティションに「EFI」(256MB)と「ext4」(残り全てのMB)のパーティションを作成します。
・「ブートローダー」をインストールするデバイスは、デフォルト(現在使用しているデバイス)のままで良いのです。
・インストールにはものすごく時間(筆者環境で5時間)がかかります。なるべくUSB3やread/writeのスピードが早いUSBメモリーの使用をお勧めします。

Ubuntuはインストール時に、EFIパーティションを2つ以上見つけても、最初のEFIパーティションしかデータが更新されないのでまずは使用していたインストールでしようしたUSBメモリーは刺したままで、Live USBを抜いて、HDDのUbuntuを起動します。

既存のGRUBデータが壊れてしまってUSBメモリーを刺してないと起動しなくなっているので、GRUBの再インストールを行います。

$ df
/dev/sda2      960185376 690324944 221015940  76% /     <- /dev/sda システムディスクのデバイス名を確認します。
$ sudo grub-install --recheck /dev/sda                 <- システムディスクのデバイス名
$ sudo update-grub2

起動後、USBを差し込むとUbuntuをインストールしたパーティションが自動マウントされるのでデバイス名を確認します。

$ df
/dev/sdb2       14604736   5743684   8099452  42% /media/$USER/USBメモリー名/

USBメモリのデバイス名は、 /dev/sdb
EFIパーティションは、 /dev/sdb1
/ パーティションは、 /dev/sdb2
と分かります。

使用するパーティションをmountして既存のEFIのデータをUSBメモリーにコピーします。

$ for i in /dev /dev/pts /proc /sys /run; do sudo mount -B $i /media/$USER/USBメモリー名/$i; done
$ sudo mount /dev/sdb1 /media/$USER/USBメモリー名/boot/efi/     <- /dev/sdb1 はUSBメモリに作成したEFIパーティションです。
$ sudo su -
# cp -rp /boot/efi/* /media/$USER/USBメモリー名/boot/efi/       <- このコマンドはrootにならないと実行出来ません。
# exit

USBメモリーにインストールしたUbuntu環境へ chroot してGRUBのインストールを行います。

$ sudo chroot /media/$USER/USBメモリー名/
# grub-install --recheck /dev/sdb                              <- /dev/sdb はUSBメモリーのディスク名を設定します。
# update-grub2
# exit

umountします。

$ for i in /dev /dev/pts /proc /sys /run; do sudo umount /media/$USER/USBメモリー名/$i; done
$ umount /media/$USER/USBメモリー名/boot/efi/
$ umount /media/$USER/USBメモリー名/

以上でセットアップ完了です。USBブートするとUSBメモリーにインストールしたUbuntuが起動してきます。

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