2022年 3月 の投稿一覧


lvm+スナップショット を使ったバックアップ

何かの作業を行った後に、環境が壊れてしまい現在のサービスが動かなくなってしまった。どうにか作業前の状態に戻せないか?と考えたことはないでしょうか?そんな事態を回避したいならLVM (Logical Volume Manager 論理ボリュームマネージャ)を使ったスナップショットがお勧めです。LVMとは、複数のハードディスクやパーティションをまとめて、単一のLV(論理ボリューム)として扱うことのできるディスク管理機能です。通常ディスクを増やすと作成したパーティションをフォーマットして何処かのディレクトリにマウントしなければいけませんが、/ ルートディレクトリをLVM設定にしておくと/ルートディレクトリのディスク容量自体を増やしていけるのです。LVMには、ある一時点のファイル・ディレクトリの状態を保存するスナップショットという機能があります。通常バックアップを行う場合、毎回コピー元と同じディスク容量のディスクが必要となります。スナップショットは前回との差分を保存していくので、ディスク容量をおさえることができます。今回は、増設したディスク/dev/sdb 10G にLVを作成して定期的そのディスクのスナップショットを作成して、過去のデータに戻す方法を紹介したいと思います。

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USBメモリを挿したらそれをトリガーに何かをするレシピ

USBメモリをパソコンに刺して、バックアップをしたりデータを取り込んだりと定期的に行っている操作があると思います。Linuxには、udev というデバイス管理ツールがあります。新しいデバイスがコンピュータに接続もしくは接続解除された時のルールを事前に定義できるので、USBメモリを刺しただけで、事前に用意したスクリプトを実行することができます。もっとも簡単な記述方法は以下のとおりです。/dev/sd*[0-9] にUSBメモリが接続(add)、解除(remove) された時にadd_script.sh, rm_script.sh が実行されるというものです。

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サービス自動起動&CRONの実行

「自動起動するアプリケーションの設定」では、ログイン時に起動するアプリケーションを指定する事ができますが、Linux には、CRON という指定した時間に定期的にプログラムを実行してくれるデーモンが存在します。システムのCRONデーモンが定期的に実行するスクリプトは以下にそれぞれ格納されており、配下にあるファイルの中身をみてもえれば分かると思いますが、システムのメンテナンス、クリーナップなどを定期的に行ってくれます。

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