pyRenamerは、同一ディレクトリにあるファイル名を一発で変換するツールです。 スクリプトなどが得意な人はコマンドラインから一発でファイル名を変換していると思いますが、 このpyrenamerはファイル名の拡張子、大文字、小文字変換はもちろん、 カメラで撮影された写真のファイル名を撮影時間にしたり、音楽ファイル名を アーティスト名に変換する事が出来ます。
pyrenamerのインストールは以下のコマンドを実行して行います。
$ sudo apt-get install pyrenamer
インストール後、Dashのホーム検索よりpyrenamerと入力して起動します。
起動後、対象となるディレクトリを選択します。
「Original file name pattern」には、元のファイルのパターンを入力します。
「Renamed file name pattern」には、リネーム後のファイル名のパターンを入力します。
「Preview」ボタンをクリックすると変換後のファイル名が表示されるので問題なければ
「Rename」ボタンをクリックして変換します。
「Original file name pattern」、「Renamed file name pattern」にマウスカーソルを
あてるとパターンの記述方法がツールチップとして表示されます。
なお、変換するパターン毎にタブを切り替える必要があり。
「Patterns」タブ、ファイルをパターンを指定して変換します。
「Original file name pattern」 各タブ共通
{#} 数字
{L} 文字列
{C} 数字と文字列
{X} 数字・文字列・スペース
{@} ゴミ文字
「Renamed file name pattern」に指定可能なパターン
{1} そのまま。{1} Original file name pattern で指定した最初の{} {2} 2番めに指定した{} …
{num} ファイル名数字を追加 1, 2, 3, … を追加。
{num2} 01, 02, 03 …
{num3} 001, 002, 003 …
{num+10} 10, 11, 12 …
{num2+10} 010, 011, 012..
{dir} ファイル名にそのファイルがあるディレクトリ名を追加。
{year} 今年 2015
{month} 今月 04
{monthname} 今月 April
{monthsimp} 今月 Apr
{day} 今日の日
{dayname} 今日の曜日 monday
{daysimp} 今日の曜日 mon
Substitutionsタブ、名前の置き換えを行います。
スペースをアンダースコア、ドットへ。
文字をA-B
大文字<->小文字
Insert / Deleteタブは、文字列を特定の位置に挿入したり、指定した範囲の文字列を削除します。
IMG_000.JPG -> IMG_Tokyo_000.JPG など文字列を挿入できます。
Manual renameタブは、手動でファイル名を変換します。
Imageタブは、画像ファイルのメタデータを利用してメタ情報をファイル名として変換する事が出来ます。
「Renamed file name pattern」に指定可能なパターン
{imagewidth} 画像の横幅(640)
{imageheight} 画像の高さ(480)
{cameramaker} カメラのメーカー(Apple)
{cameramodel} モデル(iPhone 6 Plus)
{imagedate} 画像の撮影日付(06Mar2015)
{imageyear} 撮影年(2015)
{imagemonth} 撮影月(05)
{imagemonthname} 撮影した月(April)
{imagemonthsimp} 撮影した月(Apr)
{imageday} 撮影日(01)
{imagedayname} 撮影日の曜日(monday)
{imagedaysimp} 撮影日の曜日(mon)
{imagetime} 撮影時刻(12_13_14)
{imagehour} 撮影時(11)
{imageminute} 撮影分(12)
{imagesecound} 撮影秒(13)
Musicタブは、音楽ファイルのメタデータを利用してメタ情報をファイル名として変換する事が出来ます。
「Renamed file name pattern」に指定可能なパターン
{artist} アーティスト名
{title} 曲名
{album} アルバム名
{track} トラック番号
{tracktotal} トラック数の合計
{myear} 発売年
{genre} ジャンル