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Fedora 26 リリース ノート
2017年7月11日に Fedora 26 リリースがリリースされました。
リリースされてから少し時間が経ってしまいましたが、リリースノートを書いておこうと思います。
各パッケージのバージョン
コアパッケージ
kernel 4.11.2
glibc 2.25
libgcc 7.1.1
ディスクトップ環境
wayland 1.13.0
gnome-shell 3.24.2
KDE Plasma 5.10
libreoffice 5.3.2.1
gtk 3.22.15
qt 5.8.0
プログラミング言語
perl 5.24.1
Python 3.6.1
php 7.1.5
ruby 2.4.1
rubygem-rails 5.0.2
データベース
postgresql 9.6.3
mariadb 10.1.21
サーバプログラム
httpd 2.4.25
nginx 1.10.3
samba 4.6.4
bind 9.11.0
dovecot 2.2.29.1
postfix 3.2.0
Fedora プロジェクトでアナウンスされている新機能一覧
– ローカルユーザ向けの System Security Services Daemon (SSSD) キャッシュが高速に
– Python Classroom Lab のサポート
– GNOME 3.24 のサポート
– Modular Server のプレビュー版をサポート
– GCC7 のサポート
– pkgconf が pkg-config に
– Golang 1.8 のサポート
– Ruby 2.4 のサポート
– systemd-coredump をデフォルトで有効へ
– GHC 8.0 のサポート
– Fedora 26 Boost 1.63 のサポート
– Fedora 26 C/C++ のコンパイルフラグを更新
– Synaptics Driver(xorg-x11-drv-synaptics) の廃止
– AARCH64 – 48-bit VA のサポート
– OpenSSL 1.1.0 のサポート
– DNF 2.0 のサポート
– Python 3.6 のサポート
– Fedora Media Writer が Arm をサポート
– Python 3 のデフォルトロケーション設定が C から C.UTF-8 へ
– 中国語のIM libpinyin 2.0 のサポート
– Docker SDK for Python バージョン2のサポート
– GNU C ライブラリ バージョン2.25のサポート
– PKCS#11 のライブラリを Coolkey から OpenSC へ変更
– D言語のコンパイラー LDC 1.1.0 のサポート
– Fedora の Docker 最小イメージが 40Mから20Mへ
– Docker で使用されるファイルシステム OverlayFS を Overlay 2 へ
– LXDE (Lightweight Desktop Environment) の QT版 LXQt が Fedora Spin の仲間に
– 全ての地域(リージョン)へ自動化された AMI(Amazon Machine Images) を提供
– フォントのキャッシュディレクトリが /var/cache/fontconfig から /usr/lib/fontconfig/cache へ変更
– Modular を動かす為の最小システム Base Runtime を提供 ※
– Golang のビルドモードを PIE へ
– Authconfig のコード整理
– Java/OpenJDK の暗号化ポリシーをシステムポリシーと同じに
– Zend Framework 3 のサポート
– Module Build Service のプレビュー版をリリース ※
– Module Build Service の為に Modular Compose 機能をpungiに実装 ※
– Blivet-GUI をAnacondaインストーラに実装
– PHP 7.1 のサポート
– BIND 9.11 のサポート
– OpenSSH の暗号化ポリシーをシステムのポリシーに変更可能に
新機能ピックアップ
MP3ファイルの再生
今まで、ユーザがMP3ファイルをLinux上で再生する為には、ユーザ自身がMP3ファイルのライブラリを自前で用意しなければMP3ファイルを再生する事はできませんでした。しかし今年、ライセンスを保有していたドイツのフラウンホーファー研究所が4/23にMP3ファイルの特許期限が切れたと発表しました。そのため、Fedora26ではデフォルトでMP3が再生出来るようになりました。
GNOME 3.24 ナイトライト
ナイトライトの機能はデフォルトで無効になっていますが、「設定」->「ディスプレイ」->「ナイトライト」より設定をオンにすると有効になります。日中は、ブルーライトの色をより明るく表示し、日没後はブルーライトの明るみを弱め温かみのある色へと自動で変更してくれます。