自分のホームディレクトリのディスク容量が一杯になってきた時、データをサーバに一時的に退避したい物です。
しかし、退避したデータは逐次参照するので手元ですぐ確認出来るような状態にしておきたい。そんな時、データの保存先サーバ nfs や samba を用意するかもしれません。
しかし、これはサーバ側に何らかの設定をしなければいけない為、サーバ管理者の権限が無い場合、どうする事もできません。
sshfs は、サーバに ssh でログインする権限があるだけで、サーバの任意のディレクトリをマウントして、あたかも自分のローカルディレクトリとして利用する事ができます。また、データを何度もサーバに scp コピーしなければいけない作業時や、サーバからサーバへデータをコピーしなければいけない時など、一度マウントしておけば、何度もパスワード入力する必要なく cp コマンドでデータを コピーする事ができるので便利です。しかし、データのコピースピードは、ファイル転送用のプロトコルでは無い為、nfs、samba より遅いです。
目次
sshfs のインストール
sshfs は、以下のコマンドでインストールします。
// CentOS の場合 $ sudo yum -y install fuse-sshfs // Ubuntu の場合 $ sudo apt-get install sshfs
マウント先のディレクトリを作成
接続先のサーバにマウント先のディレクトリを作成
$ mkdir ~/sshfs
マウント
マウントを行います。
$ sshfs -p 22 username@serverneme:/home/username/data/ ~/sshfs/ sshfs [-p <接続ポート>] [アカウント@]<サーバ>:[ディレクトリ] <マウントポイント>
マウント確認
マウントされている事を確認します。
$ df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on : taro@192.168.0.3:/home/taro/data 49361712 1823256 45007948 4% /home/taro/sshfs
アンマウント
アンマウントします。
$ fusermount -u ~/sshfs/