プロジェクトでソースコードを大人数で管理する時に、Gitを使って GitHub や Bitbucket など外部のソースコードをホスティングしてくれるサイトを利用している人も多いかと思います。しかしソースコードの履歴管理は、外部のサービスを利用しなくても自分のディスク内だけでも完結するようにできます。
また、ソースコード以外にもドキュメントや画像、動画、音声などのバイナリファイルも管理できるので、ローカルディスク内で管理していれば、容量オーバによる追加課金も気にする必要は無いですし、Gitは、Linux カーネルの開発者 リーナス・トーバルズがLinuxカーネルのソースコード管理するために開発したもので、Linux と相性が良いのです。
Git は以下のコマンドでインストールします。
$ sudo apt -y install git
git コマンドを実行する自分のユーザ情報を設定します。
$ git config --global user.name "名前"
$ git config --global user.email メールアドレス
設定した内容は ~/.gitconfig に保存されます。
GIT のレポジトリとする任意のディレクトリを作成します。
レポジトリのディレクトリは、作業を行うディレクトリと同じ
ディスクに作成しても良いのですが、ディスク故障や操作ミスによる削除を回避するために
出来れば異なるパーティションやディスクに作成するのが良いでしょう。
なおリポジトリのディレクトリは .git をつけるのが慣例ですが、つけなくても良いです。
$ mkdir -p ~/GIT/repo1.git/
作成したディレクトリに移動します。
$ cd ~/GIT/repo1.git/
リポジトリとして初期化するコマンドを実行します。 --bare は、作業ファイルを持たない専用のリポジトリという意味です。
$ git --bare init
任意の作業ディレクトリを作成して、ディレクトリに移動します。
$ mkdir ~/work/
$ cd ~/work/
先程作成したリポジトリのクローンを作成します。
$ git clone ~/GIT/repo1.git/
レポジトリがクローンされたのを確認します。
$ ls
repo1/
$ cd repo1
$ ls -a
. .. .git
後は、外部のホスティングサーバを利用するのと同じです。
ディレクトリにファイルやディレクトリを作成して、データを push すれば レポジトリ(~/GIT/repo1.git/) にデータがコピーされます。
$ git add .
$ git commit .
$ git push origin master