Cockpit は、ウェブベースのシステム管理ツールです。シェル端末機能も備わっているので、ウェブブラウザーから直接システムにログインできるのでサーバの管理が容易に行なえます。
インストール後、ブラウザで https://サーバのIPアドレス:9090/ へアクセスします。
アクセスすると「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されますが、「詳細設定」->「サーバのIPアドレス にアクセスする(安全ではありません)」をクリックしてアクセスすると管理画面が表示されます。Cockpit の管理画面へのアクセスするアカウントは、Linux のアカントをそのまま使用します。
「特権タスクにパスワードを再使用する」にチェックを入れると root 権限が必要な操作が行えます。インストール時に作成したアカウントは、sudo から root に変更可能なsudoグループに属していますが、その他の一般ユーザでroot 権限が必要なアクセスをしたい場合は、以下のコマンドでユーザをsudoグループに追加する必要があります。
$ sudo addgroup username sudo
なお、Cockpit のシステムモニターはリアルタイムのデータのみが表示されます。ログイン前の過去のデータはモニタリング出来ないので、過去のデータを知りたい場合は、シェル端末機能を使ってログファイルなどを参照する必要があります。
Cockpit は、機能拡張のパッケージを簡単に取り入れられるようになっています。apt-cache search コマンドで検索するとUbuntuには Docker、VM マシンのモニタリングツールなどの拡張機能が用意されている事が分かります。インストールすると管理メニューに項目が増えます。
$ apt-cache search cockpit
:
cockpit-docker - Cockpit user interface for Docker containers
cockpit-machines - Cockpit user interface for virtual machines
cockpit-pcp - Cockpit PCP integration