パーティションを切る前に MBR を保存して修復する

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これは、各インストーラがGURBのデータが書き込まれている、マスターブートレコード(MBR)と呼ばれる、ディスクにおける先頭セクタのデータを書き換えているためこのような事が起こります。

MBR とは

マスターブートレコード マスターブートレコード(Master Boot Record、略称MBR)とは、単数または複数のパーティションに分けられたディスクにおける先頭セクタ(これはパーティション外に存在する)にある、ブートセクタの一種である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/マスターブートレコード

最近のディストリビューションのインストーラは、自動で他のディストリビューションを検出して GURB のメニューに追加してくれますが、失敗する事もあるのでパーティションを分けて他のディストリビューションをインストールする場合は、事前にMBRのデータを保存しておけばそのような事態を回避できます。

MBR は、ディスクの先頭512バイトに保存されているので、以下のコマンドでMBRのデータを ~/mbr.img に保存する事ができます。

MBR の保存
$ dd if=/dev/sda of=~/mbr.img bs=512 count=1
MBR を復旧
$ dd if=~/mbr.img of=/dev/sda bs=512 count=1

MBRにはパーティション情報も保存されていますが、バイナリデータの為、データを簡単に参照できません。
新しくHDDを購入したが、既存のHDDと同じパーティション構成にしたい。
HDDのパーティションを切り直したいが、現在の設定を残しておきたいという場合は、
パーティション操作コマンドsfdisk コマンドを使ってパーティションの構成データを保存できます。

/dev/sda の情報を partitioninfo.txt ファイルに保存します。
$ sudo sfdisk -d /dev/sda >partitioninfo.txt
partitioninfo.txt ファイルの中身を参照します。
$ cat partitioninfo.txt
label: dos
label-id: 0xdff77958
device: /dev/sda
unit: sectors

/dev/sda1 : start=        2048, size=    23068672, type=83, bootable
/dev/sda2 : start=    23072766, size=     8382466, type=5
/dev/sda5 : start=    23072768, size=     8382464, type=82

この出力ファイルは、sfdiskコマンドのインプットファイルとして使えるのでパーティション構成を元に戻したい、新しいHDDを同じ構成にしたい場合などに利用できます。

新規のHDD /dev/sdb を /dev/sda と同じ構成にします。
$ sudo sfdisk /dev/sdb <partitioninfo.txt
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