Fedora 36 (Thirty Six)リリースノート

レッドハット社(Red Hat)が支援するコミュニティー The Fedora Projectは、5月10日 Fedora の最新版 Fedora 36 (Thirty Six)をリリースしました。Fedora は、 約半年周期(Fedora35 は 11月2日リリース)でリリースされる最新の技術、ソフトウェアのバージョンを体験できるディストリビューションです。Fedora で検証されたソフトウェアは、RHEL 8.0 (Fedora 28ベース)となり、CentOS 互換ディストーションへと商用、一般利用されていきます。

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Windows、Linux 間の文字コード、改行コード変換、ファイル名の注意点

WindowsとLinuxでは使用している文字コード、改行コード、ファイル名の規則が以下のように異なります。日本語名のファイルをWindows から Linuxへ、LinuxからWindowsへ転送すると通常は文字化けを起こしますが、最近はソフトウェアが自動で変換を行ってくれるのでユーザが心配をする必要はありません。ファイル内の文字コードもエディターが文字コードを自動判別して表示してくれるので、最近は気にする事が少なくなってきましたがエンジニアとして対処方法などは知っておく必要はあるでしょう。

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URLフィルタリング(Squid)を導入。

業務システム専用の端末でオペレータに特定のサイト以外アクセスさせたくない。子供にパソコンを与えたが動画サイトばかり見て困る。できることなら有害サイトにはアクセスさせたくないなどURLをフィルタリングする機能が欲しいシチュエーションがあります。プロバイダによっては有害サイトへのアクセスをブロックしてくれるサービスを有料で提供してくれているところもありますが、大人が利用する時に不便に感じることも少なくありません。自分自身でURLフィルタリングを行いたい場合は、プロキシサーバのSquidがお勧めです。プロキシ (Proxy) サーバは、元々はウェブサイトにアクセスしたデータをキャッシュして、同一ネットワーク内の別のコンピュータから同じサイトにアクセスした場合、プロキシサーバはキャシュデータを返して、ネットワークの通信量を抑える為に利用されてきました。しかし通信回線の高速化、ウェブサイトの更新頻度のアップなどによってキャッシュサーバの必要性は薄れてきましたが、URLフィルタリング機能を利用したいのであれば設定も容易なので便利なツールです。
通常Squidはローカルネットワークのゲートウェイなどに設置して、ネットワーク内のコンピュータみんなで利用しますが、今回は個人利用を想定してユーザが使用しているLinux(localhost)上でSquidを起動して、URLフィルタリングを行う方法紹介したいと思います。

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Windows とLinux で開けるファイル、文字コードや改行コード変換、ファイル名規則(大文字小文字識別)

WindowsとLinuxでは使用している文字コード、改行コード、ファイル名の規則が以下のように異なります。日本語名のファイルをWindows から Linuxへ、LinuxからWindowsへ転送すると通常は文字化けを起こしますが、最近はソフトウェアが自動で変換を行ってくれるのでユーザが心配をする必要はありません。ファイル内の文字コードもエディターが文字コードを自動判別して表示してくれるので、最近は気にする事が少なくなってきましたがエンジニアとして対処方法などは知っておく必要はあるでしょう。

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Ubuntu でWordPress をセットアップする

WordPressは、個人のブログから大規模なサイトまで作ることができるオープンソースのコンテンツ管理システム(以下 CMS)です。現在、全世界の40%以上のサイトがWordPressを利用しており、CMSのシェアでは全世界の60%以上、日本国内のシェアでは80%以上のサイトがWordPressを利用しており圧倒的なシェアを持っています。WordPressは、HTML、PHP、MariaDB(or MySQL)を使用していますが、多くのホスティングサービス・レンタルサーバーの会社では、WordPressを簡単に導入できるツールを提供しており、言語やサーバ運用の詳しい知識無しで運用出来るツールなどを提供しているので多くの会社、ブロガー、アフリエイターなどが使用しています。
しかしちょっと家の中で試してみたいというならUbuntuがあれば外部のサービスを利用する必要はありません、Webサーバ、php、MariaDB、そしてWordPressをインストールすれば自分のディスクトップパソコンにもWordPressのサイトを設置出来ます。
本稿では、WordPressのインストールから、テーマの変更、拡張機能を追加して、オリジナルのサイトを構築する手順を紹介したいと思います。手元にあるので、カスタマイズして壊しても、簡単に削除して再インストールが出来るので、本誌読者であればトライアンドエラーを繰り返し、カスタマイズ方法を学習して仕事に役立てて頂きたいと思います。

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Ubuntu お勧めターミナルの比較

Ubuntu, CentOS のGUI画面でターミナルを使用する場合、アプリケーション画面で「端末」アイコンをクリックしてターミナルを起動、Windowsであれば、使い慣れた Tera Term や、 Microsoft が開発した Windows Terminal などを使い Linux にリモートログインしているのではないでしょうか?
Ubuntu、CentOS の標準で採用されているターミナルは「GNOME Terminal」というターミナルで、標準ディスクトップとして採用されているGNOMEの標準ターミナルなので「端末」アイコンをクリックするとGNOME Terminalが起動されるようになっているのです。
Linux 上では、多くのターミナルが開発されておりUbuntuでも多くのターミナルがリポジトリに公開されています。Ubuntu Software で「terminal」をキーに検索すると多くのアプリが表示されます。あまりに多くて何を試してみれば分からなくなってしまいますが、今回は筆者が比較的有名な使い勝手がよいターミナルを3つ紹介したいと思います。

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安全なDNSサーバを使う

インターネット上にあるコンピュータにはIPアドレスが割り当てられています。データの送受信はこのIPアドレスを指定して行っていますが、IPアドレス(例:192.168.0.1)は数字の羅列で人間には覚えにくいため、ドメイン(例:www.yahoo.co.jp)が開発され、人々はこのドメインを指定してインターネット上のコンピュータにアクセスしています。コンピュータはドメインを指定されただけでは通信が出来ないので、ドメイン名からIPアドレス、IPアドレスからドメイン名を知るためにバックグラウンドでDNSにIPアドレスを問い合わせています。しかし使用しているDNSが乗っ取られてしまった場合、ドメインに対して偽装されたIPアドレスを返されると知らないうちにフィッシングサイトなどにアクセスさせられる可能性があります。プロバイダー(IPS)や社内のネットワーク管理者もセキュリティには気をつけて運用されているかもしれませんが、外出先のフリーWi-Fiなどに接続してDHCPの自動設定によって割り振られたDNSのアドレスが、そもそも悪意のあるDNSである可能性もあります。
また国や地域によってIPSなどに設置されたDNSサーバでは、 ユーザが特定のサイトを閲覧できないように、問い合わせたドメインに対してIPアドレスを返さないなどDNSブロッキングなどが行われています。

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Torブラウザを導入して使う

私達がウェブブラウザを使ってウェブサイトを閲覧していると、通信経路やウェブサイトで個人情報が記録されていきます。自分の趣味嗜好の検索結果や広告が自動で表示されるのは便利な反面怖さを覚えることもあります。トーアブラウザ(Tor Browser)は、匿名化ネットワークTorを経由してインターネットへアクセスする為のオープンソースのウェブブラウザです。Tor(The Onion Router)とは、暗号化が「あたかもタマネギの皮のように、1ホップごとに積み重ねられること」が名前の由来で、「オニオンルーティング」と呼ばれるカプセル化技術により、複数のノードを経由させて通信して匿名性を高めています。

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lvm+スナップショット を使ったバックアップ

何かの作業を行った後に、環境が壊れてしまい現在のサービスが動かなくなってしまった。どうにか作業前の状態に戻せないか?と考えたことはないでしょうか?そんな事態を回避したいならLVM (Logical Volume Manager 論理ボリュームマネージャ)を使ったスナップショットがお勧めです。LVMとは、複数のハードディスクやパーティションをまとめて、単一のLV(論理ボリューム)として扱うことのできるディスク管理機能です。通常ディスクを増やすと作成したパーティションをフォーマットして何処かのディレクトリにマウントしなければいけませんが、/ ルートディレクトリをLVM設定にしておくと/ルートディレクトリのディスク容量自体を増やしていけるのです。LVMには、ある一時点のファイル・ディレクトリの状態を保存するスナップショットという機能があります。通常バックアップを行う場合、毎回コピー元と同じディスク容量のディスクが必要となります。スナップショットは前回との差分を保存していくので、ディスク容量をおさえることができます。今回は、増設したディスク/dev/sdb 10G にLVを作成して定期的そのディスクのスナップショットを作成して、過去のデータに戻す方法を紹介したいと思います。

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