Wiki(ウィキ)とは、不特定多数のユーザーが共同でウェブブラウザから直接コンテンツを編集するウェブサイトです。Wiki上でコンテンツはマークアップ言語によって記述されるか、リッチテキストエディタによってWebページを編集するので、HTMLやCSSの知識が無くてもWebページが作成できます。1995年に公開されたWikiWikiWebからは多くの派生Wikiが作成され、今日では多くの人が閲覧しているウィキペディア(Wikipedia)でもWikiが利用されていま。工程管理やグループウェアのクラウドサービスの付属機能としてWikiが利用できToDoや仕様書、マニュアル作りなどに利用されている人も多いかと思います。
今回は、その派生Wikiの中からDokuWikiを紹介したいと思います。通常Wikiはデータを保存する為のバックエンドとしてMySQLやPostgreSQLを必要としますが、DokuWikiはデータをファイルに保存するためデータベースを必要としません。今回は自宅でサーバを立てるという主旨の企画ですが、データベースが使用不可のホスティングサーバにも利用できると思いますし、データがファイルに保存されるため移行もバックアップも簡単に行えるのが特徴です。
DokuWikiをインストールする上で必要なパッケージは、以下のコマンドでインストールします。
$ sudo apt install php php-xml libapache2-mod-php
DokuWikiの最新のアーカイブをダウンロードします。
$ wget https://download.dokuwiki.org/src/dokuwiki/dokuwiki-stable.tgz
ダウンロードしたファイルを展開します。執筆時のバージョンは dokuwiki-2020-07-29 だったので適宜変更して実行してください。
$ tar xvfz dokuwiki-stable.tgz
$ sudo mv dokuwiki-2020-07-29/ /var/www/html/dokuwiki/
・/var/www/html/dokuwiki/ 配下のオーナーとグループを変更して Apache がアクセスできるようにする。
$ sudo chown www-data:www-data -R /var/www/html/dokuwiki/
事前のセットアップが完了したのでhttp://UbutuのIPアドレス/dokuwiki/install.phpにアクセスします。DokuWikiのセット画面が表示されるので、ページのタイトルと管理者の情報を設定します。「Inital ACL Policy」ではDokuWikiに書き込みが行えるユーザを設定します。家庭内であれば、「read, write, uploadfor everyone」を選び、外部に立ち
上げるのであればログインしたユーザのみに書き込みを許可して「save」をクリックします。
次にhttp://UbutuのIPアドレス/dokuwiki/にアクセスして「Log In」よりログインして、画面右上の「Admin」より「Configuration Settings」を選び、「Interface language」から「ja」を選択してメニューを日本語に変更します。
文章の編集は、画面右側の鉛筆アイコンより行います。
Wikiを初めて使う人は書き方が分からないと思いますので、編集中画面の「Wikiの構文については syntaxを参考にしてください。」の「syntax」をクリックしてマニュアルを参照してください。