Sylpheedは、電子メールクライアンで、Windows版 Mac OS版もリリースされている マルチプラットフォームで利用できるソフトウェアです。 Sylpheed は、IPAから2006年度 日本OSS貢献者賞を受賞された、 SRA OSS社に在籍する日本人、山本博之氏が開発しており日本語環境が整った使いやすいソフトウェアなのです。
Sylpheed のインストールは、Ubuntuソフトウェアの検索メニューに sylpheed と入力してインストールします。 インストール後、Dashのホーム検索よりsylpheedと入力してSylpheedを起動します。 Sylphhed を起動すると、設定ウィザードが起動します。
Sylpheed の大きな特徴としてメールの保管形式として、Maildir形式を採用していることです。 Ubuntu デフォルトのメールクライアント Thunderbird では、1フォルダ1ファイルのmbox形式が使用されています。 例えば Thunderbird のデータフォルダを見ると受信フォルダにあるメールは、全てInboxという1つのファイルにまとめて 保存されています。(Inbox.msf は Mail Summary File で一覧表示を早く表示するためのデータファイルです。)
$ ls -l ~/.thunderbird/m6mkhq79.default/Mail/mail.example.com/
合計 2468
-rw------- 1 tsuyoshi tsuyoshi 2450252 3月 19 08:10 Inbox
-rw-r--r-- 1 tsuyoshi tsuyoshi 56091 3月 19 08:10 Inbox.msf
-rw------- 1 tsuyoshi tsuyoshi 0 3月 19 08:10 Trash
-rw-r--r-- 1 tsuyoshi tsuyoshi 1148 3月 19 08:10 Trash.msf
-rw-r--r-- 1 tsuyoshi tsuyoshi 25 3月 19 08:10 msgFilterRules.dat
-rw------- 1 tsuyoshi tsuyoshi 2762 3月 19 08:10 popstate.dat
それに対してSylpheed で採用されているMaildir形式は、1通のメールを1つのファイルとして保管する形式です。 mboxの場合、1つのファイル(フォルダ)が肥大化すると読み込みが遅くなったり、 1つのファイルが壊れると全てのメールが失われるなどのリスクがありますが、 Maildir形式の場合そのようなリスクがありません。しかし1つのフォルダに大量のファイルが作られてしまうのを
扱いにくいという意見もあります。
$ ls ~/Mail/inbox/
1 11 13 15 17 19 20 22 24 26 28 3 31 33 35 37 39
10 12 14 16 18 2 21 23 25 27 29 30 32 34 36 38 4